【バリアフリー海外旅行想定トラブル 3】
バリアフリーホテルが実際は対応できなかった場合
― 「予約したはず」なのに現地で違った現実 ―
- よくあるトラブルの状況
海外のホテルで、こんな事態に出くわすことがあります。
・「バリアフリールーム」のはずが段差がある
・シャワーに手すりがない
・車いすではドア幅が通らない
・ベッドが高すぎて移乗できない
・「リクエストだから保証ではない」と言われる
ネット予約では「車いす対応」と書いてあったのに、
現地に着いたら
“Sorry, we don’t have an accessible room available.”
と言われることも…
これは珍しいことではありません。
- まず最初にやるべきこと
この時、大切なのは
感情的にならず 「冷静に事実を伝える」こと です。
英語での伝え方:
I booked an accessible room.
But this room is not wheelchair accessible for me.
Could you help find a solution?
(私はバリアフリールームを予約しましたが、この部屋は私には対応できません。解決策をお願いできますか?)
ここでのポイントは
「Complaint(苦情)」ではなく「Request(要望)」として伝える」 ことです。
- 現地での現実的な対処法
もし部屋が使えない場合の選択肢は、主に3つあります。
① 同じホテル内で別の部屋を探してもらう
まずは同じホテルの
本当に使える部屋に変更できないか交渉します。
英語例:
Do you have any other accessible room available today?
② 近隣の別ホテルを紹介してもらう
代替の部屋がない場合は、
Could you arrange another accessible hotel nearby?
と伝えましょう。
信頼のあるホテルであれば
交通手段や手配を手伝ってくれるケースも少なくありません。
③ 予約サイトにも同時連絡する
Booking.com や Expedia などを利用している場合は、
その場でカスタマーサポートに連絡 が重要です。
ホテル側とのやり取りを翻訳してくれたり、
別の宿を手配してくれるケースがあります。
- 事前に防ぐための対策
このトラブルは
出発前にかなり防ぐことができます。
✅ 予約後にホテルへ直接メールする
✅ 写真での設備確認をリクエストする
✅ “wheelchair accessible” の具体内容を確認する
✅ トイレ・バス・ドア幅・段差の有無を質問
✅ 予約メールの履歴を保存
例文:
I use a wheelchair.
Could you confirm the bathroom has no steps and has grab bars?
- 心のリフレーミング
この出来事は、
「期待が裏切られた出来事」ではあります。
けれど見方を変えれば、
あなたが「条件の中で最高の旅を作ろうとしている証」 でもあります。
完璧な情報など、最初から存在しません。
だからこそ、旅は人生の縮図なのです。
うまくいかない瞬間も含めて、
それがあなたの旅になります。
- この記事のまとめ
バリアフリーホテルが対応できなかったとき、
必要なのは怒りではなく、
・事実を伝える強さ
・代替案を求める勇気
・そして柔らかな心
です。
あなたの旅は
「理想条件」でなくてもいい。
「あなたらしい旅」であれば、それでいいのです。



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