5,近畿エリア1,有馬温泉(兵庫県)2,白浜温泉(和歌山県)5. Kinki Area 1. Arima Onsen (Hyogo Prefecture) 2. Shirahama Onsen (Wakayama Prefecture)

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5,近畿エリア

1,有馬温泉(兵庫県)

1. 温泉地の歴史と特徴

有馬温泉(ありまおんせん)は、兵庫県神戸市北区に位置し、日本三古湯(有馬温泉、道後温泉、白浜温泉)の一つとして、日本最古の温泉地の一つに数えられています。その歴史は非常に古く、神話の時代に遡ります。日本書紀や万葉集にも登場し、温泉地として1400年以上の歴史を誇ります。特に豊臣秀吉がこよなく愛し、湯治に訪れたことで広く知られるようになりました。

有馬温泉の最大の特徴は、2種類の異なる泉質が楽しめる点です。
1. 金泉(きんせん)
• 鉄分と塩分を多く含む赤褐色の温泉で、湯に浸かると体が芯から温まるとされています。効能としては、冷え性や関節痛、皮膚疾患などへの効果があるといわれています。
2. 銀泉(ぎんせん)
• 無色透明の炭酸泉やラジウム泉で、リラックス効果や血行促進、美肌効果が期待されます。

温泉街は情緒あふれる雰囲気で、石畳の道や歴史的な建物が残っており、散策するだけでも楽しめます。また、湯屋や土産物屋が立ち並ぶ街並みは、現代的な快適さと伝統的な温泉地の風情を兼ね備えています。

2. アクセス方法

電車とバスでのアクセス

1. 新大阪駅・大阪駅から
• JR神戸線で三ノ宮駅または六甲道駅まで行き、そこから神戸市営地下鉄で「谷上駅」へ。さらに北神急行電鉄で「有馬口駅」へ向かい、有馬温泉駅までは神戸電鉄有馬線を利用。
2. 三宮(神戸)から直通バス
• 神戸三宮駅から直通バスが運行しており、約30分で有馬温泉に到着します。
3. 新神戸駅からのアクセス
• 新神戸駅から有馬温泉行きの直通バスが運行しており、約30分で到着可能です。

車でのアクセス

1. 大阪方面から
• 阪神高速7号北神戸線「有馬口IC」を経由し、有馬温泉まで約60分。
2. 神戸方面から
• 阪神高速または六甲山を越えて約30分。
3. 京都方面から
• 名神高速道路と中国自動車道を経由し、約90分で到着。

空港からのアクセス

1. 伊丹空港から
• リムジンバスで三宮または新神戸駅へ向かい、そこから直通バスや電車で有馬温泉へ。
2. 関西国際空港から
• リムジンバスで三宮まで向かい、そこから直通バスでアクセス可能。

3. グルメ情報

有馬温泉では、温泉とともに地元の特産品や伝統料理が楽しめます。以下は、有馬温泉でぜひ味わいたいグルメの例です。

1. 有馬名物 炭酸せんべい

• 有馬温泉を代表する銘菓で、炭酸泉を使った薄焼きせんべい。素朴な甘さと軽い食感で、温泉街の土産物屋で購入できます。食べ歩きにも最適。

2. 有馬の湯豆腐

• 有馬の豊かな水と天然にがりを使用して作られた豆腐は、なめらかで濃厚な味わい。温泉地ならではの名物料理です。

3. 有馬の山椒料理

• 有馬温泉周辺では、香り豊かな「有馬山椒」が特産品です。山椒を使った佃煮や、山椒を効かせた鍋料理などが楽しめます。

4. ぼたん鍋

• 冬季限定のジビエ料理で、猪肉を使用した鍋料理。甘辛い味噌ベースのスープと野菜が猪肉の旨味を引き立てます。

5. 神戸牛料理

• 神戸市に近い有馬温泉では、世界的に有名な神戸牛も楽しむことができます。特にステーキやしゃぶしゃぶは人気メニューです。

6. 地酒と温泉蒸しスイーツ

• 地元の酒蔵が造る地酒や、有馬の温泉蒸気を活用したスイーツ(プリンやカステラ)は、有馬温泉でしか味わえない逸品です。

有馬温泉は、日本の伝統的な温泉文化を体験できる場所であり、美しい自然や街並み、さらに豊かな食文化を堪能できる魅力あふれる温泉地です。どの季節に訪れても違った楽しみ方ができるので、ぜひ足を運んでみてください。

第2部、有馬温泉のバリアフリー状況

温泉地全体のバリアフリー情報

有馬温泉は山間に位置する歴史ある温泉地であるため、細い道や坂道、石畳が多く、バリアフリー環境としては一部課題もあります。ただし、観光客の増加や高齢化に対応するため、近年では主要施設や温泉街の一部でバリアフリー対応が進んでいます。以下は、有馬温泉のバリアフリー状況についての詳細です。

バリアフリー対応エリア

1. 有馬温泉駅周辺
• 神戸電鉄「有馬温泉駅」はエレベーターが設置されており、駅周辺から温泉街への移動も比較的平坦な道が整備されています。
2. 有馬温泉の観光スポット
• 金の湯・銀の湯: 有馬温泉のシンボルである共同浴場。入口にスロープが設置され、車椅子での利用も可能です。ただし、浴場内では一部サポートが必要な場合があります。
• 太閤橋と太閤の湯殿館: 橋周辺や湯殿館にはスロープが設置されており、車椅子でのアクセスが可能です。館内にはエレベーターやバリアフリートイレも完備されています。
3. 有馬温泉街
• 石畳や狭い路地が多いエリアでは移動がやや難しい場合がありますが、商店街の一部店舗にはスロープや段差解消の工夫がされています。
4. 観光バス
• 温泉街を巡る「有馬エリア周遊バス」は、バリアフリー仕様の車両が一部運行しており、車椅子での乗降が可能です。

バリアフリー対応の旅館・ホテル

以下は、有馬温泉でバリアフリー設備が充実した宿泊施設をいくつかご紹介します。これらの施設は、高齢者や車椅子利用者にも快適な滞在を提供しています。

1. 有馬グランドホテル

• 特徴:
有馬温泉の高台に位置し、温泉街を一望できる大型旅館。バリアフリー対応の客室があり、館内は広々とした設計で移動しやすいのが特徴です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の専用客室あり
• 館内は段差の少ない設計
• エレベーター完備
• 温泉施設に手すり設置、貸切風呂はスロープ付き
• 車椅子対応のトイレ完備
• 公式サイト: 有馬グランドホテル
• 電話番号: 078-904-0181

2. 太閤の湯宿 廉(れん)

• 特徴:
モダンな和風旅館で、バリアフリー対応が行き届いています。温泉もプライベート空間で楽しめるよう配慮されています。
• バリアフリー設備:
• 車椅子で移動可能な館内設計
• 貸切温泉にスロープと手すり設置
• 車椅子対応トイレ完備
• 部屋食対応可能
• 公式サイト: 太閤の湯宿 廉
• 電話番号: 078-904-3113

3. 有馬温泉 月光園 鴻朧館(こうろうかん)

• 特徴:
有馬温泉を代表する高級旅館の一つで、バリアフリー対応の設備とサービスが充実。庭園露天風呂や眺望が楽しめる客室が魅力です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の和洋室あり
• 館内は段差が少なく移動がスムーズ
• エレベーター完備
• 温泉施設には手すり設置、貸切風呂も対応
• 車椅子利用可能なトイレ設置
• 公式サイト: 月光園 鴻朧館
• 電話番号: 078-904-1737

4. 有馬温泉 兵衛向陽閣(ひょうえこうようかく)

• 特徴:
創業700年以上の歴史を誇る老舗旅館。館内はバリアフリー設計が行き届き、車椅子利用者にも快適な滞在を提供しています。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の広い和洋室あり
• エレベーター完備
• 館内は段差が少なく移動しやすい
• 温泉施設には手すり設置
• 車椅子対応のトイレ完備
• 公式サイト: 兵衛向陽閣
• 電話番号: 078-904-0501

5. 中の坊瑞苑(なかのぼうずいえん)

• 特徴:
有馬温泉の高級旅館で、大人専用の静かな宿。バリアフリー対応の設備に加え、プライベートを重視したサービスが魅力です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子利用可能な洋室あり
• 館内はスロープ設置で移動が容易
• 貸切温泉はバリアフリー対応
• 車椅子利用可能なトイレ設置
• 公式サイト: 中の坊瑞苑
• 電話番号: 078-904-0781

まとめ

有馬温泉は歴史ある温泉地でありながら、近年ではバリアフリー対応が進んでいる施設も多く、高齢者や車椅子利用者でも安心して楽しめる宿泊施設が増えています。ただし、坂道や石畳の多いエリアもあるため、移動には計画が必要です。

今回紹介した旅館・ホテルはいずれもバリアフリー対応が整っており、安心して滞在できる施設です。有馬温泉の歴史や湯の魅力を存分に楽しんでください!

第3部、もしもシリーズ

1. もしもノリとカロリーナが有馬温泉を訪れたら(全体とグルメ編)

ノリとカロリーナが有馬温泉に到着したのは、秋風が心地よい紅葉のシーズンだった。神戸電鉄有馬温泉駅を降りた2人は、早速温泉街へ向かった。
「カロリーナ、これが日本最古の温泉、有馬温泉か!駅を降りただけでも情緒が溢れてるな。」
「そうだよノリ。有馬温泉は金泉と銀泉の2つの泉質を楽しめる特別な温泉地なんだよ。それに、歴史的にもすごい場所なの。」

最初に2人が訪れたのは、有馬温泉のシンボル的存在である「金の湯」。外観はレトロな洋風建築で、温泉地らしい趣が漂っている。金泉の鮮やかな赤褐色のお湯を見たノリは、目を輝かせた。
「すごい色だな!温泉がこんなに濃い赤なんて初めて見たよ。」
「これは鉄分と塩分がたくさん含まれているからなんだよ。体が芯から温まるんだって。」

足湯スペースもあるため、ノリとカロリーナは手軽に金泉を体験することにした。車椅子でもスムーズに入れるスロープが設置されており、ノリは安心して足湯を楽しめた。
「わぁ、足だけでもすごく温まるよ。これ、本当に疲れが取れるな。」
「でしょ?温泉の力ってすごいよね。」

その後、2人は温泉街を散策。まずは有馬の名物「炭酸せんべい」を手に取った。地元の天然炭酸泉を使って焼き上げたこの薄焼きせんべいは、軽い食感とほんのり甘い味が魅力だ。
「カロリーナ、これ軽くて何枚でも食べられそうだよ!」
「本当だね。シンプルだけどクセになる味だね。」

次に訪れたのは、地元産の「有馬山椒」を使った料理を提供するお店。ノリは「山椒を効かせたぼたん鍋」を、カロリーナは「山椒風味の炭火焼き鳥」を注文した。
「このぼたん鍋、味噌スープに山椒が効いててめちゃくちゃ美味しい!猪肉も柔らかいな。」
「山椒ってアクセントになるんだね。この焼き鳥も香ばしくて美味しい!」

締めくくりには、地元の酒蔵で造られた地酒を楽しめるバーに立ち寄った。
「カロリーナ、この地酒、すごくスッキリして飲みやすいよ。有馬温泉って食も温泉も最高だな。」
「そうだね。次はもっとじっくり温泉を楽しめる旅館に泊まってみたいね!」

2. もしもノリとカロリーナが有馬温泉でバリアフリーの整ったホテルに泊まったら

ノリとカロリーナが宿泊することになったのは、有馬温泉の高台に位置する「有馬グランドホテル」。この大型旅館は、バリアフリー対応が充実しており、車椅子利用者でも安心して滞在できる設計になっている。
「カロリーナ、ここは広くて動きやすそうだな。こういうホテルだと安心して泊まれるよ。」
「うん、ノリ。スタッフさんもすごく丁寧だし、なんだか快適な滞在になりそう!」

館内に入ると、まず目についたのは広々としたロビーと、段差のないフラットな床。チェックインを済ませた後、案内された部屋は車椅子でも利用可能なバリアフリー対応の洋室だった。
「この部屋、すごく広いな!動きやすいし、トイレやバスルームも手すり付きで安心だ。」
「うん、ベッドも低めで使いやすそう。さすがだね。」

夕方、2人は温泉施設へ向かった。館内の大浴場にはスロープと手すりが設置されており、スタッフのサポートでノリも安心して温泉を楽しむことができた。特に貸切風呂では、車椅子利用者が使える専用の設備が整っていたため、プライベートな時間を満喫できた。
「カロリーナ、この金泉、体が芯から温まるよ。お湯がトロトロしてて気持ちいい!」
「でしょ?これが美肌の湯って言われる理由なんだよね。」

夜の夕食は、地元の食材をふんだんに使った懐石料理。特に神戸牛のステーキが絶品だった。
「カロリーナ、この神戸牛、すごい柔らかい!口の中で溶けるよ。」
「本当だね。このお肉、世界的に有名なだけあるよね。」

食後は、屋上の展望フロアで夜景を楽しむことにした。車椅子でもアクセス可能なエレベーターを利用して上がると、宝石のように輝く夜景が広がっていた。
「すごい!温泉街がこんなに綺麗に見えるなんて感動だよ。」
「ノリ、こういう時間って特別だよね。泊まりで来て本当によかった。」

翌朝、2人は朝食を楽しみながら、次はどの温泉地に行こうかと話し始めた。
「カロリーナ、有馬温泉ってバリアフリーがしっかりしてるし、料理も温泉も最高だった。また絶対来たいな。」
「うん、次は桜の季節に来てみようよ。きっとまた違った魅力があるはずだよ。」

こうしてノリとカロリーナの有馬温泉の旅は、大満足のうちに幕を閉じた。

5-2• 温泉地:白浜温泉(和歌山県)

第1部、白浜温泉 基本情報

1. 温泉地の歴史と特徴

白浜温泉(しらはまおんせん)は、和歌山県西牟婁郡白浜町に位置し、日本三古湯(白浜温泉、有馬温泉、道後温泉)の一つとして知られています。その歴史は3000年以上前に遡り、『日本書紀』や『万葉集』にも記録されているほど古くから湯治場として親しまれてきました。

奈良時代には天武天皇や持統天皇が訪れ、平安時代には貴族たちにも愛された名湯でした。江戸時代には紀州藩主が湯治を行った記録も残されており、歴史的に由緒ある温泉地です。

白浜温泉の特徴は、 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 の泉質です。この泉質は保湿効果が高く、肌をしっとりとさせる「美肌の湯」として女性を中心に人気があります。また、体を芯から温める効果があるため、冷え性や神経痛、関節痛にも効能があるとされています。

白浜温泉のもう一つの魅力は、太平洋に面したロケーションです。白い砂浜が広がる白良浜や、夕日が美しい円月島(えんげつとう)など、絶景を楽しみながら温泉に浸かれるのが大きな特徴です。また、温泉街には歴史を感じる「崎の湯」などの外湯(共同浴場)もあり、気軽に温泉を楽しむことができます。

2. アクセス方法

電車とバスでのアクセス

1. 大阪から
• JR阪和線「特急くろしお」を利用し、「白浜駅」まで約2時間30分。白浜駅からは路線バスまたはタクシーで約10分で温泉街に到着。
2. 名古屋から
• JR東海道線「新幹線こだま」で「新大阪駅」まで行き、JR阪和線「特急くろしお」に乗り換え、「白浜駅」まで約4時間。
3. 東京から
• 新幹線「のぞみ」または「ひかり」で「新大阪駅」まで行き、そこからJR阪和線「特急くろしお」に乗り換え、「白浜駅」まで約5時間30分。

車でのアクセス

1. 大阪から
• 阪和自動車道を利用し、南紀白浜ICまで約2時間。その後、ICから白浜温泉街まで約10分。
2. 名古屋から
• 伊勢自動車道、紀勢自動車道を経由し、南紀白浜ICまで約5時間。

空港からのアクセス

1. 関西国際空港から
• JR特急「くろしお」で「白浜駅」まで約2時間30分。または、南紀白浜空港への直行便を利用可能(所要時間約1時間)。南紀白浜空港から温泉街までは車で約10分。

3. グルメ情報

白浜温泉は、和歌山県の豊かな自然と海の恵みを活かした絶品グルメが楽しめる場所です。地元の食材を使った郷土料理や、新鮮な海の幸が魅力です。

1. 紀州梅干し

• 和歌山県を代表する特産品で、白浜でも味わえます。特に、甘みと酸味のバランスが絶妙な高級品「南高梅」が有名です。旅館の朝食やお土産としても人気。

2. 鯛めし

• 和歌山の郷土料理の一つで、新鮮な鯛を使った炊き込みご飯。白浜では地元の食材を使った本格的な鯛めしが楽しめます。

3. 地元の新鮮な海の幸

• 紀伊水道や太平洋で獲れた新鮮な魚介類が豊富です。特に伊勢エビ、アワビ、クエ(九絵)などの高級魚が有名で、刺身や鍋料理として提供されます。

4. クエ鍋

• 冬の時期に楽しめる絶品グルメ。高級魚クエの旨味がたっぷり染み出した鍋料理は、温泉地ならではの贅沢な一品です。

5. 紀州地鶏料理

• 紀州地鶏を使った炭火焼や親子丼が人気。噛むほどに旨味が広がる地鶏は、地元の飲食店で味わえます。

6. 温泉卵

• 白浜温泉の源泉を使ってゆでた温泉卵は、トロトロの黄身が濃厚で美味しいと評判。旅の途中で手軽に楽しめるスナックとしてもおすすめです。

7. 地酒とクラフトビール

• 和歌山の湧き水を使った地酒や、地元で醸造されたクラフトビールも楽しめます。温泉街の居酒屋やレストランで提供されているので、食事と一緒に堪能できます。

白浜温泉は、美しい自然と歴史的な温泉地の魅力が融合した場所です。温泉で癒されながら、和歌山ならではの美味しいグルメを楽しむのも旅の醍醐味です。家族旅行やカップル、友人同士など、どんな旅行スタイルでも満足できる温泉地です。

第2部、白浜温泉のバリアフリー状況

温泉地全体のバリアフリー情報

白浜温泉は、和歌山県を代表する温泉地であり、観光地としても非常に人気があります。そのため、近年では高齢者や車椅子利用者に配慮したバリアフリー設備が整備されつつあります。一方で、自然豊かな地形や古い施設が残るため、一部のエリアでは移動が難しい場合もあります。以下は、主なバリアフリー状況です。

1. 公共エリアや観光スポット

• 白良浜(しららはま)ビーチ
白良浜は、白浜温泉のシンボル的存在である白い砂浜のビーチです。ビーチ近くには車椅子用のスロープが整備されており、砂浜近くまで移動が可能です。また、障害者専用駐車場や多機能トイレも設置されています。
※砂浜そのものは車椅子での移動が難しいため、介助が必要になる場合があります。
• 崎の湯(さきのゆ)
1300年以上の歴史を誇る露天風呂ですが、設備自体は古く、バリアフリー対応は十分ではありません。一部階段などがあるため、介助が必要です。
• 円月島(えんげつとう)
円月島は、白浜の海に浮かぶ自然のアーチ状の小島で、夕日の絶景スポットとして有名です。観賞スポットにはスロープが整備されており、車椅子でも絶景を楽しめる場所があります。
• アドベンチャーワールド
白浜の人気観光施設である「アドベンチャーワールド」は、バリアフリー対応が進んでいます。車椅子専用ルート、多目的トイレ、レンタル車椅子などが完備されており、高齢者や車椅子利用者も快適に楽しめます。

2. 公共交通機関

• JR白浜駅にはエレベーターや多機能トイレが設置されています。駅から温泉街へのアクセスにはバスやタクシーが便利ですが、バスの一部ではバリアフリー対応の車両も運行しています。

3. 道路や歩道

白浜温泉街の主要な道路や歩道は比較的整備されており、車椅子でも移動しやすい平坦な道が多いです。ただし、一部坂道や段差がある場所もあるため、事前に確認が必要です。

バリアフリー対応のホテル・旅館

以下は、白浜温泉でバリアフリー設備が充実した宿泊施設を紹介します。これらの施設は、高齢者や車椅子利用者にも快適な滞在を提供しています。

1. 南紀白浜マリオットホテル

• 特徴:
洗練されたデザインと快適な滞在を提供する高級ホテルで、バリアフリー対応の客室や設備が充実しています。白良浜からも近く、観光の拠点として便利な立地です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の専用客室あり(広々としたバスルームと手すり完備)
• 館内はフラット設計で移動がスムーズ
• エレベーター完備
• 温泉施設には手すり設置、スロープ対応
• 車椅子対応トイレ完備
• 公式サイト: 南紀白浜マリオットホテル
• 電話番号: 0739-43-2600

2. 白良荘グランドホテル

• 特徴:
白良浜が目の前に広がる絶好のロケーションを誇る老舗ホテル。館内は段差が少なく、車椅子利用者にも配慮した設計になっています。
• バリアフリー設備:
• 車椅子で利用可能な専用客室あり
• 館内エレベーター完備
• 温泉施設には手すり設置
• 車椅子対応トイレあり
• 館内移動がしやすいスロープ設置
• 公式サイト: 白良荘グランドホテル
• 電話番号: 0739-43-0100

3. 浜千鳥の湯 海舟(かいしゅう)

• 特徴:
和の趣を感じる高級旅館で、露天風呂付き客室が人気。バリアフリーに配慮された部屋や設備も整っており、車椅子利用者でも安心です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子利用可能な客室あり
• 温泉施設に手すり設置、スロープ完備
• 館内移動用スロープとエレベーター設置
• 車椅子専用駐車場あり
• 公式サイト: 海舟
• 電話番号: 0739-82-2220

4. 白浜古賀の井リゾート&スパ

• 特徴:
温泉だけでなくスパ施設も充実しているリゾートホテル。広々としたバリアフリールームと、館内の充実したバリアフリー設備が特徴です。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の洋室あり
• 館内は段差の少ない設計
• 温泉施設に手すり設置、貸切風呂も利用可能
• 車椅子対応トイレ完備
• 公式サイト: 白浜古賀の井リゾート&スパ
• 電話番号: 0739-43-6000

5. ホテル川久

• 特徴:
豪華なヨーロピアンスタイルの建築が特徴的な高級リゾートホテル。バリアフリーにも配慮が行き届いており、高齢者や障害のある方も快適に滞在できます。
• バリアフリー設備:
• 車椅子対応の広い客室あり
• エレベーター完備
• 館内移動がスムーズなフラット設計
• 温泉施設に手すり設置
• 車椅子対応トイレあり
• 公式サイト: ホテル川久
• 電話番号: 0739-42-3322

まとめ

白浜温泉は観光地としても人気が高く、バリアフリー設備が整った施設が多い温泉地です。特に上記で紹介した宿泊施設では、車椅子利用者や高齢者にも快適な滞在ができるよう配慮されています。また、観光地でもスロープや多機能トイレが設置されている場所が多く、安心して旅を楽しむことができます。

第3部、もしもシリーズ

1. もしもノリとカロリーナが白浜温泉を訪れたら(温泉全体とグルメ編)

ノリとカロリーナが白浜温泉に到着したのは、青空が広がる春の朝だった。電車を降りたノリは、車椅子を操作しながら周りの景色を眺めて感嘆の声を上げた。
「カロリーナ、ここが白浜温泉か!なんか、空と海がどこまでも広がってて爽快な気分になるな。」
「でしょ、ノリ。ここは日本三古湯の一つで、歴史もあるし、景色も美しいんだよ。それにお湯もすごいって聞いてるから、楽しみだね。」

まず2人が向かったのは、白良浜(しららはま)。真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海が目の前に広がり、まるで南国に来たような気分になれる場所だ。車椅子でも利用できるスロープが設置されており、ノリも浜辺の近くまで行けた。
「すごい!砂がこんなに白いなんて本当に不思議だな。」
「そうだね。白良浜の砂は珪砂(けいさ)っていう特別なもので、この輝きが特徴なんだって。」

次に2人が訪れたのは、温泉街の共同浴場「崎の湯」。ここは1300年以上の歴史を持つ露天風呂で、目の前に太平洋が広がる絶景が楽しめる。ただし、段差があるためノリは外からその雰囲気を味わった。
「カロリーナ、これが歴史ある露天風呂か。風呂に入りながら海が見えるなんて贅沢すぎるだろ。」
「そうだよね。でもノリ、次は足湯を試そうよ。バリアフリーで利用できるスポットもあるみたい。」

温泉街の足湯に立ち寄った後、2人は地元のグルメを楽しむことに。まず試したのは、新鮮な地魚の刺身がたっぷり乗った「海鮮丼」。
「カロリーナ、このマグロと鯛、めちゃくちゃ新鮮だ!口の中でとろけるな。」
「でしょ?さすがは漁港が近い白浜だね。次はクエ鍋を試してみようよ。」

冬の時期だけ提供される高級魚クエの鍋料理は、旨味がぎっしり詰まったスープが絶品だった。
「このスープ、なんか特別だな。魚の旨味が染み出してて、ご飯が欲しくなる!」
「そうだね。白浜に来たらクエ鍋は必食だね。」

さらに、温泉街で見つけた温泉卵も堪能することに。源泉を使って作られた卵は、黄身がとろりと濃厚で絶品だった。
「これ、卵だけでこんなに美味しいなんてびっくりだよ。」
「うん、こういうちょっとしたものも温泉地ならではの魅力だね。」

夕方、円月島に夕日を見に行った2人は、太平洋に沈む黄金色の太陽を眺めながら言った。
「カロリーナ、白浜温泉って、温泉も食べ物も景色も全部が揃ってるな。」
「うん、ノリ。次はもっとゆっくり温泉に浸かれる旅館に泊まりたいね。」

2. もしもノリとカロリーナが白浜温泉のバリアフリー旅館に泊まったら

次にノリとカロリーナが選んだのは、バリアフリー対応が充実している温泉旅館。チェックインの際、スタッフが笑顔で迎えてくれた。
「ノリ様、カロリーナ様、ようこそお越しくださいました。当館はバリアフリー対応の設備を整えておりますので、どうぞご安心ください。」

案内された客室は、広々としたバリアフリー対応の洋室。車椅子でも移動がスムーズに行える設計になっており、バスルームやトイレには手すりが設置されていた。
「カロリーナ、この部屋すごく快適だよ。動きやすいし、細かいところまで配慮が行き届いてるな。」
「うん、ノリ。こういう部屋だと安心してリラックスできるよね。」

夕方、2人は貸切温泉へ向かった。この旅館では、車椅子利用者が快適に使える専用の貸切温泉が用意されており、スロープや座浴用の椅子が設置されていた。スタッフのサポートでノリもスムーズに湯船に入ることができた。
「カロリーナ、これが美肌の湯か。お湯が柔らかい感じがしてすごく気持ちいいな。」
「そうでしょ?体の芯から温まる感じがするよね。」

夜の夕食は、地元食材をふんだんに使った懐石料理だった。特に白浜の名物「紀州地鶏の炭火焼き」と「新鮮な伊勢エビの刺身」は絶品だった。
「カロリーナ、この地鶏、炭の香りが最高だな!噛むたびに旨味が広がるよ。」
「うん、そしてこの伊勢エビ、ぷりぷりで甘い!さすがは新鮮な海の幸だね。」

食後は、ライトアップされた庭園を眺めながらのんびりと過ごした。庭園内は段差が少なく、車椅子でも移動がしやすい設計になっていた。
「ノリ、こういう時間って本当に贅沢だよね。温泉と料理と、静かな時間を楽しむって最高だね。」
「うん、またこういう旅館に泊まりたいな。次は別の季節にも来てみたい。」

翌朝、朝日を浴びながら朝食を楽しんだ2人は、また新たな温泉旅を計画するのであった。

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