ステップ3 カナダ編 体験型小説

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安心トリプルガイド

カナダ編|ステップ3

体験型小説

― 何も起きなかった一日が、いちばんの旅だった ―

はじめに|ステップ3の意味

ステップ3は、

情報でも、計画でもありません。

「実際に行ったら、心はどう動くのか」

それを、物語として疑似体験するためのページです。

この物語は

・成功談でも

・感動の連続でも

ありません。

安心して過ごせた、静かな旅の記録です。

体験型小説|カナダ・バンクーバー

飛行機を降りた瞬間、

まず感じたのは「広さ」だった。

空港は静かで、天井が高く、

人の流れはあるのに、急かされる感じがない。

「Take your time.」

入国審査の係員は、

そう言うように、ゆっくりと私を見ていた。

それだけで、

胸の奥に入っていた力が、すっと抜けた。

空港からホテルまでは、タクシーにした。

車窓から見える街は、

大きいのに、騒がしくない。

ビルも、道路も、海も、

すべてが少しずつ距離を保って存在している。

「ここでは、無理をしなくていい」

そう言われている気がした。

翌朝、目を覚ましても、

「急がなきゃ」という気持ちは湧いてこなかった。

今日は、遠くへ行かない。

今日は、たくさん見ない。

ただ、海の方へ向かってみる。

ウォーターフロントは、

どこまでも平らで、風が静かだった。

ベンチに座ると、

カモメの声と、波の音だけが聞こえる。

隣に座った現地の人が、

何も言わず、同じ景色を見ていた。

それで十分だった。

会話はなくても、

ここでは「一緒にいる」ことが成立する。

午後、少し疲れたので、

ホテルに戻ることにした。

「まだ何もしていないのに」

そんな思いが一瞬よぎったが、

すぐに消えた。

今日は、もう十分だった。

夜、部屋の窓から街の灯りを眺めながら、

私は気づいた。

この旅で、

一度も「不安」が前に出てこなかったことに。

トラブルも、緊張も、

乗り越える場面さえ、なかった。

帰国の日、

空港でコーヒーを飲みながら、私は思った。

「何も起きなかった」

それは、

これまでの旅では、なかなか得られなかった感覚だ。

体験を終えて|この旅が教えてくれたこと

カナダは、

私に「何かを与えた国」ではない。

代わりに、

何かを奪わなかった国だった。

  • 体力を奪わない
  • 判断力を奪わない
  • 尊厳を試さない

だから、

心が、ずっと静かだった。

ステップ3の結論

この旅で一番印象に残ったのは、

景色でも、街でもない。

「何も起きない時間を、安心して過ごせたこと」

それが、

私にとってのカナダだった。

安心トリプルガイド|カナダ編 まとめ

  • ステップ1:行けるかどうかを判断した
  • ステップ2:無理をしない形を設計した
  • ステップ3:心がどう動くかを確かめた

カナダは、

**「挑戦する国」ではなく

「安心を取り戻す国」**だった。

このまま

  • ステップ3(体験型小説)
  • カナダ編の締め記事

として使えます。

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どこへ行きますか、徳幸さん。

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