STEP3|体験型小説編

. ベルリン
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安心トリプルガイド

STEP3|体験型小説編

ベルリン|着いた日の不安は、こうしてほどけた

このページについて(STEP3の役割)

このページは、

情報編(STEP1) や バリアフリーツアー編(STEP2) を読んでも、

まだ残る「感情としての不安」をやわらげるためのページです。

  • 空港に着いた瞬間の不安
  • 言葉が通じるか分からない緊張
  • 本当に来てよかったのかという迷い

それらを、

ノリとカロリーナの体験として描いた短い物語で伝えます。

ここに書かれている英語は、

指差しイングリッシュの短いフレーズだけ。

特別な会話や、流暢な英語は出てきません。

体験型小説

ベルリン|着いてしまえば、もう大丈夫だった

飛行機を降りたとき、

空気が少し冷たく感じた。

ここがベルリン。

分かってはいたけれど、

胸の奥に、静かな不安が残っている。

「まずは、ホテルまで行こう」

カロリーナの言葉に、

うなずくだけで返事をした。

今は、

先のことを考えすぎない方がいい。

空港は広く、人も多い。

表示は分かりやすいはずなのに、

初めて見る場所では、

それだけで少し疲れる。

券売機の前で、手が止まった。

やり方は、何となく分かる。

でも、間違えたくない。

近くの係員に、

行き先の名前を指で示した。

「This one, please.」

それだけで、

切符は出てきた。

説明はなかったけれど、

困ることもなかった。

電車に乗り、座席に腰を下ろす。

車内は静かで、

日本とそれほど変わらない。

「思ってたより、普通だね」

カロリーナのその一言で、

肩の力が少し抜けた。

ホテルに着いたのは、夕方だった。

ロビーは落ち着いていて、

人の声も大きくない。

チェックインのとき、

予約名を書いた紙を差し出す。

それだけで、鍵を受け取れた。

部屋に入った瞬間、

「今日は、ここまででいい」

そう思えた。

夜、近くのスーパーに行った。

棚の前で、どれを選ぶか迷う。

言葉より、見た目を信じることにした。

商品を指差して、

「This one, please.」

レジの人は、何も言わず、

淡々と対応してくれる。

それで、十分だった。

部屋に戻り、ベッドに腰を下ろす。

明日は、

バリアフリーツアーに参加する予定だ。

決められたルートを、

無理のないペースで回る。

もし疲れたら、途中でやめてもいい。

戻る選択も、最初から用意されている。

そう思えたのは、

今日一日を、無事に終えられたからだ。

電気を消す前、ふと思った。

来る前は、

あれこれ心配していた。

でも、街は何も要求してこなかった。

話せなくても、急がなくても、

ちゃんと受け入れてくれる。

ベルリンは、

「できる範囲でいい」

そう言ってくれる場所だった。

明日は、行けたら行く。

それで、十分だ。

読後の補足(物語の外)

この体験型小説で描いているのは、

  • 初日:空港からホテルまでの不安
  • 2日目:バリアフリーツアーに参加する前夜

というタイミングです。

使われている英語は、

指差しイングリッシュの基本フレーズのみ。

  • This one, please.

それでも、

旅はちゃんと進んでいます。

この「大丈夫だった」という感覚を、

読者自身が想像できるようにすることが、

STEP3の目的です。

STEP3の使い方(運営用メモ)

  • 固定ページ「安心トリプルガイド」

→ STEP3 実例としてリンク

  • STEP1(情報編)
  • STEP2(ツアー編)

を読んだあとに配置すると効果的

これで、

  • 安心トリプルガイド 固定ページ
  • STEP3:ベルリン体験型小説編

が 完全に揃いました。

次にやるとしたら自然なのは

  • このSTEP3を テンプレ化(構造だけ抜き出す)
  • もしくは 別都市(日本編/別ヨーロッパ都市)で量産

どちらに進みますか?

 

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