海外旅行想定トラブル
- 空港で車いすサポートが受けられなかったとき
の記事を、サイト掲載用・そのまま公開できる形でお届けします。
──────────────────────────
【海外旅行想定トラブル 2】
空港で車いすサポートが受けられなかったとき
― 「頼んだのに来ない」現実にどう向き合うか ―
- こんな場面が起こる
チェックインカウンターで
「車いすサポートを予約してあります」と伝えたのに――
・返事はあるのに、スタッフが来ない
・「今少し待ってください」と言われたまま30分以上放置
・ゲート時間が迫ってきて焦る
・周囲は忙しそうで、声をかけづらい
・英語がうまく出ず、どう伝えていいか分からない
特に海外の空港では、
「手配した=必ず来る」ではないケース が
日本よりも多くあります。
これは決して珍しいことではありません。
- 結論から言うと:あなたは悪くない
まず、はっきり言います。
車いすサポートが来なかったのは
あなたのせいではありません。
海外では
・情報伝達ミス
・人手不足
・部署間連携の弱さ
・システムのズレ
などが原因で、
サポートが「抜け落ちる」ことは普通に起きます。
だからまず大事なのは
「焦らないこと、責めないこと」 です。
- 具体的な対処ステップ
もし同じ状況になったら、
以下の順番で行動してください。
① まずはその場のスタッフに再確認
カウンター・近くの係員・保安検査場のスタッフなどに、
英語で簡単に伝えます:
I requested wheelchair assistance.
But no staff has come yet. Could you check?
(車いすサポートを依頼していますが、まだ来ていません。確認してもらえますか?)
ポイントは、「怒らず・淡々と・事実だけ伝える」こと。
② 10~15分待っても来なければ、別スタッフへ
同じスタッフに何度も言うより、
違う場所の人に伝えた方が動きが早くなることが多い です。
・保安検査スタッフ
・航空会社の別カウンター係員
・インフォメーションデスク
に伝えてください。
③ それでも間に合わないときは「最終手段」
搭乗時間が迫っているのに対応がない場合は、
✅ 「私の搭乗が間に合わない可能性がある」
と はっきり伝えることが大切です。
英語例:
My boarding time is very soon.
Without assistance, I may miss my flight.
これで優先対応になるケースが多くあります。
- 事前にできる「備え」
このトラブルを避けるために、
出発前からできる対策をまとめます。
✅ 航空券予約時に車いすサポートを必ず申請
✅ 出発72時間前に航空会社へ電話・メールで再確認
✅ 空港には「余裕をもって」通常より1時間早めに到着
✅ 英語メモを携帯する
I have requested wheelchair assistance.
Flight Number: ○○
Boarding Time: ○○
これだけで、かなり安心度が変わります。
- 心のリフレーミング
この出来事はただの「トラブル」ではありません。
それは、
「この旅に本気で向き合っている証」 でもあります。
サポートが来なかったことは残念ですが、
それはあなたが挑戦しているからこそ起きることです。
「海外に行こう」
「一歩踏み出そう」
そんな人にしか起きない出来事でもあります。
- この記事のメッセージ
車いすサポートが来なかったとき、
必要なのは怒りや不安ではなく、
・冷静さ
・伝える勇気
・そして少しの心の余裕
です。
あなたの旅は
あなたのペースでいい。
あなたの条件でいい。
あなたの人生の旅路なのだから。



コメント